久しぶりのブログ更新となりました。ひとまず多忙な期間は過ぎましたが、だいたいイカやってました。イカ楽しいですイカ。
今回は**RED ASH(レッドアッシュ)**というプロジェクトについて、現状を簡単にまとめたいと思います。RED ASHは今、**Kickstarterでの出資受付終了間際(日本時間で8月4日午前3時30分まで)**ということで、最後のひと押しを応援したいなという魂胆です。
私の観測可能範囲外に周知させるのは厳しいので、どうか広めてもらえるとありがたいです。
まとめの方針
膨大な情報を個人でまとめることには限界があるので、すべてを網羅することはしません。最新の状況と、プロジェクトの要点をまとめることで、「RED ASHは気になるけどよくわからない」といった人のフォローをすることを狙います。正確で細かい情報は各公式サイトへのリンクを掲載しますので、その先で確認してください。どこにどんな情報があるのか理解する助けになればと思います。
はっきり言って時間がないので、気になる人は煩わしい支援方法を確認してさっさと支援するといいと思います(‘3’)
RED ASHプロジェクトとは
まずはRED ASHという、ちょっと変わった試みのプロジェクトの全体を説明します。
- comceptが贈る大冒険活劇ゲーム**「RED ASH 機鎧城カルカノンの魔女」と、それを題材としてSTUDIO4℃が手がけるアニメ「Red Ash -Magicicada-」**の連動プロジェクトである。
- トレジャーハンティングを題材とした世界観・キャラを共有しつつ、ゲームとアニメで異なる物語を展開する。
- ゲーム版とアニメ版が別々にKickstarterで8月4日午前3時30分(日本時間)まで出資受付中。
- 主人公・ベックとヒロイン・コールの名は、Mighty No. 9から引き継いでいる。
RED ASH 機鎧城カルカノンの魔女とは
RED ASHのゲームプロジェクト**「RED ASH 機鎧城カルカノンの魔女」**についてまとめます。
上の動画はストーリービデオコンテのフル版です。Kickstarterページにて、BGMつきのショート版も見られます。
- 海外名は「RED ASH - The Indelible Legend」。
- 稲船敬二氏率いるcomceptが中心となって、ハイドが開発する。
- 日本アニメの世界を自由に冒険できることを目指したTPS式アクションRPG。
- 対象プラットフォームはPC(OSは不明)、PS4、XboxOne。
- 開発陣は、稲船敬二氏を筆頭に、安間正博氏ら**「ロックマンDASH」シリーズのクリエイターが集結。**
- ロックマンDASHとの関連を匂わせる要素(詳しくは後述)が散りばめられ、DASHの精神的後継作であると思われる。
- 物語は**カルカノン編(プロローグ編)とニューオーダー編(本編)**に大きく分かれ、カルカノン編として「機鎧城(きがんじょう)カルカノンの魔女」が制作される。
- カルカノン編の舞台は、廃棄された大戦の遺物・城塞都市型巨大ロボット**「カルカノン」**内部の広大なダンジョン。
- カルカノン編の物語は、人口10万人の都市「グレイトスロップ」にカルカノンが迫り、街では迎撃の準備が進められている状況で、主人公・ベックたちはカルカノンに眠ると噂される**「伝説の遺産」を求めてカルカノン内部へ侵入するというもの。また、カルカノンには魔女**が潜み、これらの謎を解き明かすことが物語のキーとなる。
- カルカノン編の売上をもって、ニューオーダー編の制作が行われる。
- キャラクターボイスは、ベックを梶裕貴さん、コールを瀬戸麻沙美さん、タイガーを大塚芳忠さんが担当される。
- Kickstarterはカルカノン編開発の資金集めが目的で、イニシャルゴール80万ドルの達成で内容が拡充される。(※)
- 具体的には、難関ダンジョン、タイガーのプレイアブルキャラ化、村復興イベントが実装されるようになる。
- 支援額に応じてリワード(報酬)を受け取ることができ、例えば25ドル以上の支援でカルカノン編のダウンロード版、79ドル以上の支援でニューオーダー編のダウンロード版が入手できる。
※当初はイニシャルゴール達成によって開発がスタートするというものでしたが、FUZEからの出資を得てカルカノン編全エピソード開発とPS4/XboxOne対応が正式に決定し、イニシャルゴールとストレッチゴールが再設定されました。
零式(れいしき)さんがリワードを表にまとめてくれたので、こちらも参考にしてください(原寸)。実物の日本発送には追加で17ドル必要となります。
— 零式 (@RTTN001) 2015, 8月 1
PC上でプレイ可能なモックアップも公開されているので、こちらも要チェックです。
Red Ash -Magicicada-とは
RED ASHのアニメプロジェクト**「Red Ash -Magicicada-」**についてまとめます。
- 実績あるアニメスタジオSTUDIO4℃がcomceptとコラボして制作する。
- 個性的なキャラクター達が、フルスロットルで様々なステージを巡り、フルスピードでストーリーが展開する、愉快で楽しいアニメ作品として制作。
- 1本の映画として世界中で観てもらい、映画祭で高い評価を得ることを目指している。
- 物語は、主人公・ベックが祖父からもらった1枚の宝の地図がキーとなる。怪しい暗号に惹きつけられて秘宝を求めるベックと親友・ディナイだったが、その後ふたりは対立して秘宝を奪い合うことになる。秘宝をめぐる冒険の中でベックは新たな仲間を得ていく。
- キャラクターボイスは、ベックがゲームと同じく梶裕貴さん担当だが、コールとタイガーについては14ドル以上支援したバッカーの投票によって決まる。
- Kickstarterはアニメ制作に必要な資金集めが目的で、イニシャルゴール15万ドルを達成しないと制作が進められない。
- イニシャルゴールはプロローグから始まりのエピソードまでの合計12分に相当する。
- ストレッチゴールを達成していくと冒険の舞台が増えていく。
- 最終ゴール248万ドルの達成で劇場映画として制作される。
- Kickstarterのイニシャルゴール達成で制作が決定されると、その後は日本語でのプロジェクト支援ができるよう新たに「STUDIO4℃FUN&」と「Motion Gallery」でクラウドファンディングを開始する。
自腹切ってHD版配信に対応するなど、STUDIO4℃としてもモチベーションの高い企画だと感じられます。
零式(れいしき)さんがリワードを表にまとめてくれたので、こちらも参考にしてください(原寸)。日本国内からの発送となるため、実物であっても送料の追加は不要です。
— 零式 (@RTTN001) 2015, 8月 1
Kickstarterとは
クラウドファンディングサービスのひとつであり、企画者の提案に対して、期間内に有志が好きな金額を出資できる仕組みです。独特なシステムや用語があるのでざっとおさらいします。
- 出資する支援者のことをバッカーと呼ぶ。
- 出資はクレジットカードを使ってオンライン上で行われる。
- 現在、使用可能なクレジットカードはVISA、Master、AMEX、DISCOVER。
- VISA対応のため、クレジットカードを持っていなくても、Vプリカを購入すれば支援可能。
- 最低目標金額をイニシャルゴールと呼び、イニシャルゴールを達成しないとすべての支援はキャンセルされ、企画者は1円も得ることができない。
- イニシャルゴールの先に段階的に設ける目標をストレッチゴールと呼び、これだけ集まるとさらにこんなこともできますよという公約をする。
- 出資額に応じた**リワード(報酬)**が設定され、バッカーはこれを選択して出資額を決める。
- 期間内であれば出資額を変更したり、出資を取り下げることができる。
イニシャル達成して出資期間終了後に初めて支払いが行われるため、イニシャルが達成できなかったときに、支援すると表明したお金が無駄に支払われることはないという潔いシステムです。そのため、無駄になったら嫌だなという理由で出し渋ることは非情にもったいないとも言えます。
但し、あくまでこれは投資であるため、望んだ結末を必ず保証できるものではない、ということも理解する必要があります。
RED ASHとロックマンDASHの関連性
このプロジェクトはDASHとの関連を匂わせる要素が随所に散りばめられているので、一部紹介します。
- タイトルの「RED ASH」は区切り方を変えると、**「RE DASH」**となり、「DASH再び」という意味が込められているように感じられる。
- アニメEXPOに先駆けて公開されたティザームービー冒頭で何度も使われる言葉**「Legends(伝説)」とは、「ロックマンDASH」の海外名「Mega Man Legends」を指している**と考えられる。
- DASHシリーズのメインメンバーであった安間正博氏らを集めてゲーム開発することをアピールしている。
- **トレジャーハンティング(お宝探し)**を題材にした世界観や物語はDASHと共通するものがある。
- お宝を掘り返す人のことを**「ディグ屋」**といい、DASHの「ディグアウター」に相当する。
- 現時点で公開されているキャラクターはどこかしらDASHの主要キャラに似た要素を持つ。
- コールの営む「ボーンズ商会」は、DASHでいう「ボーン一家」を連想させる名前となっている。
- ボーンズ商会で働く自律型AI搭載ロボット「シャイン」が、ボーン一家でいうところの「コブン」を彷彿とさせる。
- 「カルカノンの魔女」と呼ばれる謎の少女・アインバーグが、ボーン一家のシンボルに似たアクセサリを身につけている。
- コールの営む「ボーンズ商会」は、DASHでいう「ボーン一家」を連想させる名前となっている。
- 公開されたモックアップでも、DASHを意識したような要素が含まれている。
- 空き缶をパン屋に蹴り入れるとアイテムがもらえるイベントがある。
御存知の通り、DASHシリーズはDASH3が開発中止になるなど、悲しい歴史がありました。そのDASHシリーズのスタッフは既にカプコンから退社されている人もいます。そうしたメンバーを集めてRED ASHは作られます。新たに自分たちの好きな冒険ゲームを作りたい、そんな意思をRED ASHから感じ取れます。
情報源
情報源となりそうなサイトをまとめていきます。詳細な情報を得たい人は参考にしてください。
公式サイト
RED ASHプロジェクト公式サイトは以下です。
- RED ASHプロジェクト公式サイト ※英語
- ゲーム版のKickstarterページ ※英語
- アニメ版のKickstarterページ ※英語
関連企業の公式サイトは以下です。
- 株式会社comcept
- 株式会社ハイド ※ゲーム版の開発会社
- STUDIO4℃
- STUDIO4℃FUN& ※STUDIO4℃によるクラウドファンディングサービス
- MotionGallery ※アニメ版で利用予定のクラウドファンディングサービス
動画
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- Makings of a Perfect Storm: China, FUZE, and Comcept’s RED ASH - APG Nation
有志によるまとめ
- 「RED ASH」ツイートまとめ - Togetterまとめ ※更新情報を一覧するのに便利で、本記事でも参考にしました
- ☆RedAsh・キックスターター支援お助けサイト☆ ※現時点で情報が古くなりましたが一応紹介