12月 152012
 

今私がドハマりしている「エクストルーパーズ」の感想をここにまとめます。PS3と3DSという異色の組み合わせのマルチ展開ですが、私はオンライン対応ということでPS3版を購入し、後に勢いで3DS版も購入して、こちらは現在ゆっくり進行中です。超面白い。何これ。

やはりといいますか、書きたいことが多すぎたので今回の感想も非常に長いです。むしろ、いつもに増して長いです。一番のウリは、キャラとストーリーと演出といった、プレイヤーの遊びとは関係ない部分が、ゲームに対するモチベを高めてくれるそのトータルバランスの良さ、総合力にあると思うので、そこ以外は気になるとこだけ読む感じでもいいと思います。欠点がないとは言わないながらも、超べた褒めです。知名度低いと思うので広まって欲しいなぁ。

ロックマンファンの仲間内ではじわじわプレイ人口増えてるような気がします。ほぼ毎日話題にしてるほど。ステマ成功だな!(

エクストルーパーズとは

一応、作品の紹介から。エクストルーパーズは「マンガチック爽快アクション」をジャンル名としたアクションゲームです。プラットフォームは3DSとPS3という前代未聞のマルチ展開で、3DS版ではローカルプレイが可能ですが、オンライン対応はPS3版のみとなります。詳しくは↓の公式サイトを見ましょう。

CAPCOM:エクストルーパーズ 公式サイト

ロックマンDASHのようなロックオン式のアクションシューティングをベースとし、そこにマンガチックな表現を取り入れるなどして、プレイしていて爽快、見ていて爽快、そんなゲームであることを説明する言葉が「マンガチック爽快アクション」だと思っています。マンガチックな表現とは、ドドドとかいった擬音語がゲーム中に表示されたりすること(ゲーム的にも意味があります)や、マンガに見立ててコマ分けされた独特のムービーシーンなど、マンガ的な表現を取り入れた表現方法全体を指します。これについては説明を聞くよりPV見たほうが早いでしょう。
個人的には公式のものより、4Gamerさんが公開してくれているPVの方が内容がわかりやすいと思ってたりします。OP丸々見せてくれるし、基本的なシステムもだいたい頭に入るようになってますので、これ一本見ればいいかも。

4Gamer.net ― カプコンテイスト満載の「エクストルーパーズ」をプレイムービーで紹介。シンプル操作ながら奥の深いアクションとマンガチックな演出に注目

あとは、下の紹介記事が、プレイ途中のレポートながらドハマりしてるんだなぁと思わせる文章で笑いましたw

ロボと熱血少年が繰り広げるSF学園青春ドラマ……だけじゃない! 予想外の魅力が詰まった『エクストルーパーズ』プレイレポートを掲載 – 電撃オンライン

ゲーム性については、敵をロックオンして敵の攻撃をステップやガードで対処しながら隙を見て攻撃するシンプルなものとなっていて、攻撃よりも立ち回り(回避や距離調整)が重視されています。攻撃は常時使用するメイン武器と、強力なサブ武器の他、近接攻撃も補助的に使うのが基本。メイン/サブ武器は使用後に弾のリロードが必要ですが、時間経過で自動的に行われます。このように、煩わしい操作はなるべく排除されています。その上で、単調にならないように、必殺技EX-T(エクスサーマル)ブラストや合体必殺技EX-Tレゾナンスなどのシステムが存在します。それを大味と捉えると面白くないと思いますが、基本的に手軽に遊べて、上手くなればガンガン攻めていくことも可能になるといったバランスです。カジュアル層にも遊んでもらえるような気軽さを目指しているので、最近のゲームに疲れてる人にはいいんじゃないかと思います。

世界観はロストプラネットシリーズが元になっているSF色の強いものですが、そこに学園要素など親しみやすい要素を取り入れて、ライト向けにアレンジされています。そのノリが受け入れられるかどうかが、このゲームを楽しむための大事なポイントなので、ロスプラファンだから楽しめるかって言うと全然関係ないと思ってます。

3DS、PS3ともに体験版が配信中ですので、気になる人はまず触ってみましょう。楽しむポイントとしては、操作に慣れることはもちろん、上達して面白くするための仕掛けに挑戦してみる事です。その仕掛けを知らないと地味で単調だと感じるかもしれません。体験版中で上達のヒントとしてどこかに説明すべきだったと思うんですけどね。色々ありますが、詳しくはアクションのところで触れることにします。参考に、前回も貼った私の体験版プレイ動画がこれ↓

PS3版エクストルーパーズ体験版シングルプレイ03′25″64 – YouTube

ちなみに、公式略称は統一されてないのですが、私は親しみを込めてキーワードである「ギンギラ」と呼んでます。もはや略称ですらないけど。タイトルは「エクス」「トルーパーズ」と区切って「究極の兵士」という意味が込められていますが、スタッフ間ではエクトルではなく「エクスト」だそう。Twitterでの公式ハッシュタグは「#EXTS」

とにかく熱い王道ストーリー!

キャラクターのイラストを全面に出しているし、プロの脚本家を起用しているということもあり、ストーリーとキャラクターは第一にウリになるべきところです。エクストルーパーズは、ストーリーにも爽快感を追求しているようで、勢いのある熱いシナリオが展開し、わかりやすい個性を持った魅力的なキャラクターたちが話を盛り上げてくれます。

主人公のブレンはOPですぐに熱血バカとわかるぐらいにストレートなキャラクターで、最初は周囲からドン引きされたり悪い意味で注目を浴びますが、仲間を大事にする嘘のない性格と行動は次第に認められていき、みんなの信頼を集め、みんなを動かすことになります。人間としてのリアリティとかはなく、今では古臭いと言われそうな作風をしています。そういうのが好みならハマるでしょう。中二病患ってると冷笑しそうなので、案外大人向けの作品だったりするのかもしれません。

ブレンは特に苦悩するようなこともないですが、1人の最強ヒーロー物語ではなく、友好を深めてきた仲間たちとともに苦難を乗り越えていく話となっています。その過程がとても丁寧に描かれていたため、結末は最高に盛り上がるものとなりました。構成も演出も人物もトータルでよくできた作品でした。

アニメ脚本家起用の功――構成力と説得力

ゲームの脚本にプロの脚本家を使っても成功するとは限らないんですが(大神伝とか大失敗ですよ)、今回、佐藤大さん(代表作:カウボーイビバップ、エウレカセブンなど)にお願いしたのは正解でした。佐藤さんの脚本がなければ、エクストルーパーズはその個性を打ち出せず完成しなかったでしょう。もちろん、これは開発スタッフとの綿密な連絡と調整の繰り返しの賜物ではあるのですが、今回の仕事ぶりを見て、今後が気になるようになりました。同じく佐藤さんが脚本を手がけた「バイオハザード リベレーションズ」も好評のようですしね。

物語もキャラもとにかく熱い!の一言に尽きるんですが、「熱さ」はテンションが高ければいいわけではないですよね。勢いについていけないと寒いだけ・・・。
最も単純でいて一番スカっとする場面って、「何かに勝利した場面」だと思います。そこで、勝利の価値を高める過程が重要になりますが、その説得力としてジャンプ漫画で言う努力や友情があるのでしょう。エクストルーパーズでは、「仲間」に重きが置かれています。仲間との友情の積み重ねが、最後の勝利に至るまでを盛り上げてくれます。それが、この作品の持つ「熱さ」なのだと思います。
こういうのには必ずパターンがあるんですけど、「どうして戦うのか」「どうして勝たなければいけないのか」「どのような心境で立ち向かうのか」とかいった背景の説得力が欠けると台無しになります。それがきっちりこなされていて、かつ、キャラクターのテンションが上手く符合しているのがすごく気持ちいいんですよ。これには豪華な声優さんの熱演によるところも大きいです(声優さんに合わせた個性付けもしたとか)。

うーむ、ネタバレを避けるとどうしても抽象的な話が続いてしまって申し訳ないです・・・。もう少し具体的な理屈で良さを説明しますと、アニメなどでよく使われる手法が取り入れられているから緩急がわかりやすくてスッキリするというのも大きな特徴です。どういうことかというと、アカデミーで訓練をこなす「日常」から、事件が発生して「非日常」に引き込まれ、そこからまた日常を取り戻すというお約束があるんです。「日常」パートで仲間との友情を育み、「非日常」パートで仲間と協力して事件を解決するといった内容で1つのエピソードが構成されているのが基本です(つまり、1エピソードがちょっと長いです)。このようなテンプレがあるため、凄くまとまりがよく、話の全体像を把握しやすいのです。
1話毎に立ちはだかる壁についても、壁が小さいとしょうもない話になりますが、緊張感の描写が本当に上手くて、アニメを見ているかのように引き込まれました。例えば、弱っていく仲間を段階的に見せることで事の深刻さを理解させ、早く何とかしなければ!と前へ進む強い動機となりました。そして、終盤は1話丸々使ったドン底からの逆転劇が用意されていて、とてもスカッとしました。仲間との協力も、仲間の個性を予めちゃんと明確にした上で、あとでそれを引き出しているから効果的に働いてます。脚本の持つ地力が半端ないと言わざるを得ません。

あとはキーワードの選び方も上手いですね。「ギンギラ!」とか「ノン!」とか、他にも「ボンクラ」「命ガケ」「結構!」といった言葉が繰り返し登場するのですが、このくさいぐらいの印象的なセリフが箔をつけたり、テンポの良さにつながっています。佐藤さんから「ギンギラ一番星を俺は目指す!」というブレンのセリフをもらったスタッフは、すぐに受け入れられなかったそうですが、とてもキャッチーでいいフレーズになった思います。決め台詞は大事ですよね。このセリフの意味も後で分かるようになっています。

マンガチックな表現の追求

色々な経緯があって、最終的にマンガチックな表現にこだわるところに落ち着いているのですが、この表現のお陰で強調したいところにメリハリが効いていて、とても効果的に働いていると思いました。止めたいところは止めて間を置くこともあれば、コマから飛び出してきてスピード感を演出したり、最初からコマの外に出すことで立ち位置の違いがハッキリしたり。色んな使い方がされていて感心します。漫画描く人ならもっと細かい良さがわかるかもしれませんね。

特に一番のお気に入りは、ラスボスを倒した後という一番盛り上がるタイミングで、それまでOPから続いていた演出が伏線となっていた上に、マンガチックを逆手に取った型破りとも言える演出が入るシーンです。型破りは何回もやっちゃいけませんから、効果的に使うため最後までずっと取っておいたわけです。そして、それがOPと対になっています。そのクライマックスシーンを見て、「あぁ、マンガチックな演出でよかった!」と感動してエンディングを迎えられるわけです。

マンガ表現といえば、例えばグラビティデイズ(興味はあるんですが、Vita持ってないので未プレイ)がやってたりするんですが、エクストルーパーズの徹底っぷりはそれがオリジナリティであるとちゃんと誇れるものに仕上がってます。

要するに?

長くてすいません・・・。

このゲームの凄いところは、ストーリーがゲームを邪魔せず、ゲームもまたストーリーを邪魔せず、それらが上手く組み合わさって、モチベーションを高めているところにあります。熱いストーリーによって高いテンションでミッションに臨めるのです。1つのミッションが長くないことも全体のテンポとして重要なんだと思いますが、ストーリーミッション中にもキャラクターはよく喋り、これがテンションを維持するキーなのだと思いました。ゲームテンポはよく調整されてるのだと思います。余計な足止めは極力排除されているようです。総プレイ時間は短くてもそれなりにお腹いっぱいになるぐらい、てんこ盛りに盛られた内容になっています。

まとめると「漫画やアニメの持つ熱と勢いを違和感なくゲームに融合し、ゲームだからこそできる娯楽作品に昇華した」といったところでしょうか。要するに、「マンガチック爽快アクション」。これはなかなかできないことだと思います。

個人的に、緊張感を上手く表現できている作品は当たりだと思っています。没入感がまるで違います。しかし、これだけ没入感が高いと、エンディングを迎えた時に、最高に気持ちいいのと同時に、終わってしまった!と物凄い寂しさを覚えてしまう問題があるんですよね・・・だが、それがいい!
ブレンはとても個性が強いため、プレイヤーの投影としては不適かもしれませんが、ブレンを中心に動いていくドラマにぐいぐい引き込まれていくんです。安心して任せられる。こういった力強い作品は私好みです。

ちなみに、キャラデザは実田千聖さんという方で、元々背景描きだったのですが、作品の目指す世界観に近い絵柄であることが発覚したために急遽抜擢された実力ある人です。この人の力があって方向性が定まった部分も大きいでしょう。カプコンのクリエイターどんだけ化け物が潜んでいるのか恐ろしくなります。画集ください。
スッキリしたイラストほど、その人の実力がよく見えてきます。電撃プレイステーションの毎号の書き下ろしイラストが私の生きる糧になります。マジ癒し。今後の活躍にも期待しています。画集ください。

シンプルな爽快アクション

最大のウリは既に述べたようにトータルでよくできた「マンガチック爽快アクション」であるということなのですが、では、アクションはどうなっているのか、突っ込んでみようと思います。

前へ出ていくアクションシューティング

アクションゲームは爽快さが一番大事だと一般に言われていますが、一口に爽快さと言っても、一通りではないですよね。エクストルーパーズについては、カプコン流の爽快さが理解できるなら、それで大体合っています。敵のパターンをよく観察した上で、攻撃を避け、効果的に攻撃を当てていく感じ。回避はガードかステップ回避で、ジャンプがない点も考えると、割とモンハンっぽいんですが、ゲームスピードはずっと速いです。

TPSで重要視されるエイム(狙う)要素はなく、とにかくタイミングよく敵の攻撃をかいくぐり、強力な攻撃を合間にぶち込んでいくプレイスタイルです。必殺技も含めて、こちらの攻撃手段が強力なので、上手くなるとものすごく早く敵が倒せるようになります。上手くなくても戦えるけど、上手くなる要素が用意されているということです。そのような仕組みとして、以下の様な要素があります。

・各武器には有効射程があるが、距離が近いほうが高いダメージが与えられる(適正距離で当てているときはヒット時にドドドなど擬音語が表示されるので見てわかる)
非ロックオン時でも強力な自動補正が働き、ロックオンせずに画面外の敵に攻撃をばら撒くといった遊び方も気軽に出来る(ロックオンの手間を省いてよりスピーディーに戦える)
・ロックオン時、ステップやジェット中に攻撃すると慣性がつく癖があるが、慣れれば回り込みに利用したり、移動しながらの攻撃ができる
・敵の攻撃をギリギリの距離でガードorステップ回避するとEX-Tダッジ(ジャスト避け)が発生して回避行動中は無敵となる
・EX-Tダッジ中に攻撃ボタンのいずれかを押すと高威力弾を1発返すEX-Tカウンターが発生する(カウンター中も無敵)
・敵の弱点にダメージを与えたり、敵を倒した時に出てくるT-ENG(サーマルエナジー)を取ると、体力が回復(他に手段なし)して、ある程度集めると必殺技(EX-Tブラスト、EX-Tレゾナンス)が出せるようになる(回復や必殺技のためには積極的に攻撃した方がいい)
・敵が軽い人間なら蹴り飛ばして怯ませたり、カチ上げ攻撃で宙に上げたところを追撃することができる
・必殺技は種類によって攻撃範囲や発生時間の違いがあり、それらを使い分けて効果的に当てられるようになると超強い
・ボス級の敵には対応する特定の条件を満たすと、大きな隙を作り出すアンカードライブを発動することができる

ロックオン付きのゲームの基本ですが、簡単になりすぎないように、武器の射程は短く、弾速もやや遅めになっています。その上で、上記の通り、射程ギリギリで戦うよりも、近づいたほうが効率的に戦えるというシステムになっているので、前へ前へ出ていく積極性の高いアクションゲームになっています。そのため、ゲームスピードは速く、割と忙しいです。
適切な距離を保ち、効果的にサブ武器をぶち込み、時にはカウンターを食らわせ、アンカードライブを狙い、ここぞという時に必殺技を叩き込む。効率のいい動き方がわかってくると、一気に面白くなってくることでしょう。

ちなみに、必殺技には1人で出せるEX-Tブラストと、2人以上のとき全員で協力して出す合体必殺技EX-Tレゾナンスがあります。ブラストはレベルアップで種類が増え、ミッション出撃時に武器と一緒に選びます。レゾナンスは固定技で強力な分、全員のEX-Tゲージを消費するので、ちゃんと使い所を選ぶ必要はありますが、演出は一番派手ですし上手く決まれば気持ちいいです。

基本はすごくシンプルなので、これを手堅いと捉えるか物足りないと思うかで評価が分かれるかもしれません。なので、上記の上達要素を念頭に置いておくといいです。
私はダッジやカウンターを狙いながら、好きなサブ武器をぶちかますのが楽しいです。それ以外の余計なことを考えなくていいのが嬉しい。サブ武器でどれだけ楽しめるかでも満足度が大きく変わりそうですね。私のお気に入りは近接専用武器のプラズマブレイド。プラズマブレイドは、ロックオン中に下入力しながら出すとハンマーになるので知っておくと楽しみが広がります。対戦でも一番使ってて楽しいです。近接武器なので事故率高いのはご愛嬌。

武器のバリエーション、成長要素

メイン武器とサブ武器は設計図から開発して種類を増やす他、素材を使って強化も可能です。メイン武器は攻撃力・弾数・有効射程距離の3要素ごと、サブ武器は全体の性能(リロード時間など)を段階的に上げていきます。最初は1段階しか強化できませんが、熟練度を上げれば、どれも3~4段階ぐらいまで強化できるようになります。熟練度は1段階のみで、その武器を使っていればすぐ上がります。やや鬱陶しくも思いますが、満遍なく武器を使ってみてほしいということなのでしょう。

武器の強化に必要な素材も開発費も要求される量は少ないので、かなりサクサク武器を強化できます。カスタマイズパーツを作って、カスタマイズしていく方がイマドキだったかもしれません。武器はどれも強いので、気分によって色々と変えてみるといいと思います。序盤からロケットランチャーなど後半でも頼りになる武器が惜しみなく入手できるようになっています。
サブ武器には属性があり、敵の属性がわかるなら弱点属性武器を選べばいいですね。属性の相性関係は出撃画面でアイコンが表示されているので覚えられなくても確認できます。ロックマンゼロ・ゼクスを遊んだことのある人なら、あの相性が真逆になったものと覚えるといいと思います。
サブ武器の設計図は仲間からもらうのが基本なので、話が進む度に「・・・」と吹き出しの表示されているキャラクターを探してみましょう。時期を逃すと暫く手に入らなくなるかもしれません。

武器のほか、主人公自身にも成長要素が存在します。ミッションクリアごとに経験値とポイント(お金)が手に入るようになっていて、経験値がたまるとレベルアップし、体力の上限が上がります。レベルによってはスキルを習得します。EX-Tダッジや追加のEX-Tブラストもレベルで習得します。シナリオのミッションは取得経験値が高めに設定されていて、シナリオを進めるだけでもレベルは十分上がります。レベル上げによるHP上昇値はそれほど大きくないので、劇的にゲームの難易度が変化するわけではありません。初心者救済とか難易度調整による水増しではなく、スキルが少しずつ解放される要素、と捉えていいと思います。EX-Tダッジはレベル4で習得します。
それと、武器の強化と同様に、素材と開発費を消費することで、アーマーを強化し、各属性に対する耐性を強くすることもできます。属性ごとに状態異常があるので、それがきついなと思ったら強化するといいでしょう。

ギンギラ出撃!

新型VS(バイタルスーツ、搭乗型の戦闘用ロボット)ギンギラに搭乗した戦闘も少しありますが、もっと出番増やしてあげてほしいのと、できることを増やしてあげてほしかったなぁ。ジェットのスピードももっと高めで。
通常のキャラクターと操作方法はほぼ一緒なのですが、武器が固定で、スキルがないため幅が狭い。ちょっと癖があるので、慣れない人もいるようですが、効果的な戦い方がちゃんとあって、それに従っていれば気持ちよく戦うことができます。ただし、先に述べたように幅が狭いので、ワンパターンになりがち。

人間キャラを操作している方がずっとできることが多いので、これはミニゲームだなという感じでした。戦技大会最後の勝負は派手で一番面白かったですが、ロボットアクションに期待してた人はガッカリしたでしょう。最後の方のシナリオとか熱いんですけどねー。あくまでゲームなのだから、ゲームとして面白くしないとなー。多分ね、ZOEみたいのを期待されてたと思うんですよ。あそこまでやる必要ないけど、マンガデモ中みたいに自由に飛び回りたかったプレイヤーは私だけじゃないはず。

ギンギラは特殊なVSで、人工知能を搭載していて会話が可能で、主人公ブレンやメカニックに強い仲間のジュリィと大きく関わることになり、愛着はかなりあるのです。ロボとはいえ、ブレンの次に熱いキャラだったりします。ギンギラという名前はもちろんブレンが名付け親です。

気持ちのいいテクノサウンド

マンガデモの演出用BGMなどが多いので、主張の強い曲は少なめ。全体的にすっきりしたテクノ調です。印象に残る曲を絞っているため、大事な場面で使われるボーカル曲が強烈な印象を与えるでしょう。ゲームのノリに合わせてるので、ボーカル曲だけ浮いてるとかはなく、重要な場面を盛り上げてくれるものになっています。

体験版のシングルプレイ用ミッションとしても採用されている相棒ギンギラの救出ミッションがありますが、この前半で流れる「Starry Conversation」は2つのバージョンがあり、またメロディも他の曲にアレンジとして繰り返し使われるなど、テーマ曲とも言える歌になっています。そして、物語が急展開を見せる後半へと突入し、重要な戦闘で流れる「解法レゾナンス」はこのゲームを代表する1曲であると思います。PVでも使われていますね。ロック調も盛り込まれたイントロがすげーかっこいいんですよ!サントラで一番良く聴くお気に入りの1曲です!
そして、物語を締めくくる、しっとりとしたボーカル曲が1曲。怒涛の展開から得た最後の安穏とその余韻に浸りながら、エンディングに辿り着いたプレイヤーを癒してくれます。

ミッションごとに設けられた特定のルールをクリアすると、チャレンジメダルが貰えるのですが、これは交換所で音楽かキャラクターの衣装と交換してもらえます。ここで入手した音楽はギャラリーで自由に聴けるようになります。一度、流し始めれば、他の場所へ移動するまで、その音楽を聴きながらベース内を歩きまわることができるのが嬉しいところ。他にもLRボタン押したり、□ボタン(3DSならYボタン)押しながら十字キー押したりすると、ちょっとした遊びができます。無駄に充実したDJ機能。

サントラはゲームの発売日の前日に出ているのですが、ギャラリーで聴ける曲が80曲なのに対して、収録曲は23曲(1曲はプロモーションに使われたボーナストラック)と少なめなので注意。1枚のCDとして聴くようにアレンジし直していて、各トラックの間が自然に繋がるようになっています。ものは悪くないのですが、買われるならそのあたりを理解してから買いましょう。
ブックレットにはボーカル曲を担当した声優さんたちのコメントがありますが、各曲紹介はないので、↓のカプコン・サウンドチーム公式サイトも見るといいですよ。

エクストルーパーズ ザ・バウンデッド サウンドトラック CAP’STONE|カプコンサウンドチーム 公式WEB

多人数プレイにも対応

PS3版のみオンライン対応してます。技術的に難しかったのでしょうけど、3DS版にもなんとか入れて欲しかったです。3DS版で通信やってる人はほとんどいないと思います。ローカル通信に対応していても、周りにやってる人がいないため、PS3版いいなーと嘆かれてます。面白いのに機械損失です。オフ会したいぐらいです。

肝心の内容ですが、通信プレイは協力と対戦の2つあります。協力はVRミッションに最大3人で挑戦するもの。対戦は最大6人で2チームで分かれて、勝負するもので、割と別ゲー。

協力プレイ

VRミッションは仮想空間上で受けることができるシナリオとは関係のないミッションです。ここではシナリオでプロフィールデータを入手したキャラクターを使うことができます。見た目だけ変えているアバターという設定なので、能力はブレンと変わりません。
基本的に、シナリオの進行に合わせてVRミッションは解放されていくため、モンハンのようにシナリオとは独立に協力プレイだけ進めるということができませんし、通信が遊べるようになるまで1~2時間はかかると思うので、すぐ多人数で遊びたい!と思うと窮屈でしょう。

VRミッションには一部難しいミッションがあるため、素材集めやチャレンジメダル集めに苦労するなら、他の人に協力してもらうと楽になるよという仕組みです。1人でも上手い人なら最後まで遊べるぐらいの難易度なんですけどね。ちなみに、チャレンジルールは各人個別に見るので、他の人のせいで達成できないということはほとんどありえません。

協力プレイでは合体必殺技EX-Tレゾナンスが使える他、体力が尽きたプレイヤーはすぐにリスタートせず、その場で救助を待つことができます。任意で即リスタートもできますが、全員のリスタート回数が合計3回に達するとミッション失敗になるので、基本的に救助待ちしたほうがいいです。一定時間(30秒ぐらいあるから結構長い)経つと強制リスタートになりますが、救助行動中は残り時間の更新が止まります。ダウンしているプレイヤーの近くでAボタンを押せば救助行動開始となり、救助ゲージがたまると体力半分ぐらいで復活します。敵の様子を伺って自分を守りながら救助することが大事です。この救助要素のお陰で、協力プレイの難易度は1人でやったときとは大分違います。

対戦プレイ

一方、対戦ですが、通常のミッションと同じ仕組みで戦うとはいえ、遊ぶ感覚はまるで違ってきます。相手が人だから当たり前なんですが、行動が不確定なので、距離が近いと攻撃が避けられません。懐に飛び込むことができれば即KOできるかもしれませんが、それは相手にも同じ事が言えます。そのため、近づくまでのリスクも考慮すると、前に進んでいくプレイスタイルではまず負けるのはわかると思います。ここが私が別ゲーと呼ぶ理由。
通常のミッションでは、効率良くダメージを与える立ち回りが重要でしたが、対戦では、敵に囲まれないように、とどめを刺されないように適度に逃げることが大事になるわけです。自分で言っていて耳が痛いです(←プラズマブレイド愛用者)。

対戦はサバイバル戦フラッグ戦のどちらかのルールを選び、ステージもいくつかある中から選びます(ロビーのリーダーが決めます)。サバイバル戦は単純な撃墜数勝負。フラッグ戦はフラッグを立てると時間経過で加算されていくポイントの総数で勝負します。フラッグ戦はフラッグの防衛も考える必要があるので、こちらのほうが難しいです。

対戦は対戦として別の楽しみがあるので、対戦できる環境にある人はやってみるといいです(特にPS3版は人がいなくなる前に早く!)。プレイヤーや武器の強さは進行度によらず統一されること、チーム戦であること、強力な対戦用アイテム(ジェム)があることなどから、初心者が上級者に勝つことも珍しくないのがいいところ。最初は突っ込んですぐ死ぬと思いますが諦めないで相手の動きを参考にして頑張りましょう。オンライン(PS3のみですが)対戦ゲーとしてはかなり参加のハードルは低いほうだと思います。

ただ、数で負けると著しく不利になるゲームなのに、チームの人数によるハンディキャップがないという問題があり、人数が奇数の状態で始めてしまうとどちらかのチームが1人少ない状況で戦うことになり、ほとんど勝負になりません。オンラインでは、そのことを知ってる人は、偶数人いないときは絶対に試合を開始しませんし、なるべく6人集まるのを辛抱強く待ちます。今のところ、夜は確実に誰かがいるのですが、とにかくこの待ち時間が長いのがつらい。一度集まってしまえば、誰かが抜けるまでずっと遊べるんですが・・・。

交流手段が限定的

ゲーム的に意味があるわけではないけど、各キャラ固有のパーソナルアクションがあります。ブレンだけ4種類。他キャラは2種類と少なめですが、連打したりするとまあまあ面白いです。3DS版ならローカル通信だけなので、それで十分なのですが、PS3版では他に交流手段がボイスチャットぐらいしかありません。殆どの人が使ってませんが。本体機能を使ってあとで「協力ありがとうございました!」とかメッセージ送るのがせいぜい。

ゲームスピードが速いため、ミッション中にキーボード叩くのはまず無理ですが、ロビーでテキストチャットあればミッションリクエストとか出来ますし、ミッション中はレゾナンスや救助確認で簡易チャット使えてもいいのではないかと思います。せっかくモンハンというお手本があるのに、何故そうしなかったのか謎。
そして、ロビーは作った人がリーダーになり、リーダーだけがミッションを選択できます。そのため、特定ミッションをやりたい人だけ同じロビーに集まって、用が済んだらパーソナルアクションで敬礼して即退室と言う感じ。もっとコミュニケーション大事にしたいのに・・・。

先述の対戦で人数集まるまで待ってる時、待つのに飽き始めるとパーソナルアクションで遊び始めます。それぐらいしかすることがないので。↓そんな日常風景。

エクストルーパーズ オン対戦ロビーの日常風景 – ニコニコ動画:Q

ちなみに、ロビー検索時に相手の回線強度が表示されますが、ほとんど気にならないぐらい快適なので、入りたい部屋があったら迷わず突撃しましょう。

ハードによる違い

3DS版はまだ序盤ですが、私はどちらも遊んでいるので違いを比較できます。基本的に3DS用に作られていると思っていいと思います。PS3版は3DS版のHD版ではないかとも言われますが、否定しません。PS3版の方がもちろんグラフィックは綺麗ですが、HD画質では顔のアップでテクスチャの粗さが目立ちます。私はほとんど気になりませんでしたが、PS3用にチューンしたグラフィックとは言えないでしょう。一方で、EX-Tカウンターのときに入るカットインイラストなどは高解像度の恩恵をよく受けています。むしろ、3DS版がぼやぼやしすぎ。PS3版はイラストの持つ繊細さをもっと引き出すことができたらよかったですね。

画面密度の違いで、3DS版の方がマンガデモとの相性はいいと思います。OPムービー見るだけでも受ける印象がだいぶ違います。マンガデモはプリレンダの3Dムービーらしく、3D対応してますが3D深度の調整はできません。
視野の広いPS3版の方が遊びやすい一方で、高密度の3DS版の方が演出は妥協がない感じ。3DSソフトの中ではグラフィックはかなり作りこまれている方でしょう。比較的安定して60FPSでぬるぬる動かせるのも素晴らしいですね。パフォーマンスのために遠くの敵は処理を簡略化するとかいった努力が見られます。

あとは、これが結構大きいかもしれませんが、PS3版だと必殺技の発動やカメラ操作が楽です。3DS版だと必殺技はタッチ操作なので、すぐ発動するには右手の小指でつつくとか工夫が必要になります。カメラ操作は拡張スライドパッド対応しているのに、何故か追加ボタンに必殺技割り当てはないようです(拡張スラパ私は持ってないので未確認)。3DSはキー配置的にカメラ操作が絶望的なハードですが、Lボタンによる視点回りこみだけで遊べるように調整されてます。通常はプレイヤーの背後に回りこみますが、スライドパッドの入力があればそっちを向くので、それを利用するといい感じです。

3DS版もPS3版もオプションで操作方法を変更できますが、あまり融通はききません。3DS版で変更できるのはRLボタンの割り当てぐらい。PS3版は4つの操作タイプから選ぶようになっていて、デフォルトのタイプA以外だとDしか使えないと思います。Aだとプラズマガンやフリーズガンをチャージ(△ボタン押しっぱなし)しながらステップやジェット(×ボタン)するのが難しいので、R1・R2ボタンに割り当てられているタイプDを好む人も多いようです。私はAのままやってますけど。また、PS3版のみカメラの自動補正を解除できます。カメラ位置を完全に自分で操作したい人向け設定。3DS版も拡張スラパ使ってる時だけ有効に出来ればよかったのにね。

それぞれ一長一短といった感じですが、外に持ちだして遊ばないならPS3版でいいんじゃないかなと私は思います。

短期間には楽しめるが寿命は短い

凄く勢いのある作品で、完走したときの満足感も格別なのですが、寄り道しないでシナリオだけ進めれば10時間強でクリアできるみたいです。私は22時間ぐらいでした。公称18時間ですが、このように人によってかなりバラつきます。
シナリオはもう1話ぐらいあると嬉しいなと思いますし、敵やミッションの種類が少なく、武器の強化も難しくないため、クリア後もそんなに長くないです。PS3版のトロフィー条件も緩く、50時間ほどでプラチナ取れました(コンプ)。1人でほとんど遊び尽くせる内容です。週1で配信ミッションが増えていますが、出し惜しみするほど密度のあるものでもないし、もっと頻繁にたくさん出して欲しいです。
私は水増ししまくって薄味にしておいて「ボリューム満点です(ドヤァ」「やりこみ要素沢山あります!」とか言われると拒絶反応示して投げる人ですが、それでも、もっと遊びたいなと思わせられました。長いゲームにうんざりしている人にはちょうどいいとは思うんですがー。

ちなみに、武器はシークレットコードの入力で解禁される隠し武器の存在も確認されていますが、公式に発表されたものはまだ1つもなさそう。短命な作りなのに、動きが遅すぎるよ!どんな戦略だ!!

そして、対戦は報酬がないため、動機付け要素が一切ありません。コンプしてしまった人が他の人のVRミッションの手伝いをすることに関しても、ただのボランティアでしかない。交流手段も限定されているし、ミッション中だったり、定員に達してる部屋はロビー検索に表示されないため、一見ほとんど人がいないように見えたりするのも損。長く遊んでもらうための仕組みが驚くほどないです。保身か?と思うほどに。

短めの熱いシナリオは気に入ればもう1周したいと思うでしょう。ですが、周回制もないし、PS3版はセーブデータが1個しかない(後述)のももったいない。PSNとの紐付けから来る制約なんでしょうか。一応、シナリオのミッション自体はやり直せますが、シナリオのやり直しができません。
実は2周すると少しだけ新たな発見があるんですよ。例えば、物語の舞台EDN-3rdへ到着してすぐクラッティスの襲撃に遭うシーンには、クリア後に気付ける仕掛けがあったりします。その意味は明確ではないですが、後の展開の兆しであることはわかります。対になっているOPとEDの仕掛けも、見返してみて初めて気付く人もいるかも知れません。

ロックマンDASHでも思ってたことですけど、武器引継ぎで2周目やらせてくださいよ・・・。難易度上げると敵の行動パターンが増えるとかやってくださいよ・・・。私はもっと長く遊びたいです・・・。今は対戦ばかりやってます。

アクションとして、もうひと押しあれば・・・

私はこのゲームが大変お気に入りであるために、もっと売れて欲しい、人気が出て欲しいと思っています。つまり、現状に不満があります。色々な人の反応を見てきた上で、思ったこととかを少し書きます。

まず、異色のマルチ展開についてですが、これは今一番コンテンツが売れているハードを選択した結果だそうです。多分、他意はない。実際、売上ランキングを見ると、ほぼその2つのハードが占めてるのが現状なので、他にはどっちかに絞る選択肢しかないでしょう。ただ、PS3勢にとっては3DSとのマルチは「携帯機クォリティでしょ」と印象が悪かったようです。私は面白ければそれでいい思考ですが、色々と気にするゲーマー層が多いんでしょうね。メインターゲットが3DSに集中していると言え、3DS版のほうが売れているのは納得の結果です。3DS勢からは満足度は高いけど、通信する機会に恵まれず、オンライン対応があればなーという印象。その点で新パルテナと比較されがち?

【ゲームソフト販売本数ランキング TOP30】集計期間:2012年11月19日~2012年11月25日 – ファミ通.com
【ゲームソフト販売本数ランキング TOP30】集計期間:2012年11月26日~2012年12月02日 – ファミ通.com

分かる範囲で、3DS版が2万2千本、PS3版が1万1千本なので、合計3万3千本以上は売れていることになります。これ以上はランキング圏外なので追えません。強力なタイトル(特にとび森)が集まっている最悪のタイミングで発売したこと、(ほぼ)新規タイトルであることを考慮すると善戦したとは思いますが、決して満足するような結果ではないでしょう。なるべく低コストで開発しながらも(マンガデモも当初は工程数を減らす意図があった)、結局かなり作りこんでるという印象があるので、会社的にどうなのか心配。続編を望んでるのですが・・・。
個人的には時期をずらしてWiiUという新しい土俵で出してもいいんじゃないかなとは思うんですが(ゲームパッドとマンガデモの相性がよさそう)、ハード選択は安全策を取ったと思うんで、そこまで挑戦する気はなかったのかな。

広告は主にネット上でそこそこしてたと思うのですが、狙いたい層まで周知されてない印象。外に出て売っていく手段が多分JOYSOUNDや餃子の王将とのコラボなんだけど、割と限定的で目立たない。テレビCMは私があまりテレビ見ないので見たことないです。

しかし、それでも、体験版の配信もしてたし、実際は作品を気にしてる母数自体はまあまあいると思うのですよ。ということは、買おう!と思わせる最後のひと押しが弱かったということにもなり、もう一点だけ目立つアピールポイントがあればよかったんじゃないかと思うんです。
私は体験版の時点でも面白いと思ってましたけど、一見戦闘が地味であったり(手堅すぎるとも言う?)、幅の広さが武器以外に期待できなさそうという印象はありました。ギンギラの操縦も発売前はわからないことだらけでした。それでも、私はこのタイトルは期待できると思ったし、総合的には期待以上のものでした。が、アクション面に関しては割と期待通りでしたから(不満ではない)、良い意味で予想を裏切る何かがあれば、もう一皮むけたかもしれません。

また、先に述べたように、寿命が短いため、MHPのような、口コミによる長期回収も見込めないんですよね・・・。
カプコンにはよくあることですが、どうやって売っていくかという戦略が甘かったと思わされます。面白いことと売れることはほとんど関係ないんですよね。

その他の細かい欠点

出来がいいだけに気になる点がいくらか。揚げ足取りみたいなことはしません。

・ロックオン切り替えが直感的に働かないことがある(特にウンディープ戦でイライラ)
・重装歩兵が極端に強すぎて面白くない(隠れながら戦うのが正解だと思うけど、必ずしもそれができるとは限らない)
・ボルセパイアの自爆に巻き込まれるとストレスがマッハ
・超大型AK(エイクリッド、惑星Edn-3rdの原住生物)戦が大味
・チャレンジメダルでEX-Tブラストの使用回数を制限するものが多すぎ。合体技決めるのが楽しいのに、みんな使いたがらないからもったいない(レゾナンスもブラスト回数にカウントされます)
・同じくチャレンジメダルで、被ダメージ量や転倒回数を抑えるものは逃げに回ったほうが確実なので面白くない(一方、多少雑にプレイしてもいいから効率的な動きを目指すタイムアタック系はすごく面白い)→言い換えると、自由に遊んで目標を目指すものは面白くて、爽快に遊ぶことを制限させるものは面白くない
・シナリオを振り返りたいのに、周回制はなく、セーブデータ数は少なくコピーしてとっておくこともできず、物語を振り返りにくい

セーブデータについてなんですが、3DS版はセーブデータを2つ持てますが(3つは欲しい)、PS3版は1つだけです。タイトル画面でスタートボタンを押した時点でセーブデータを読み込みに行き、セーブデータが存在した場合はニューゲーム項目すらタイトル画面から消え、代わりにコンティニュー項目が表示されるようになっています。そのため、初めからプレイしたい場合には、PS3本体のデータ管理でセーブデータを消すか、別のユーザを作成して、アカウントを切り替える必要があります(セーブデータはユーザごとに管理される)。このことは公式のサポートでも取り上げられています。

セーブデータはいくつ作成できますか? (エクストルーパーズ) | 株式会社カプコン : サポート

特に気にしてないけど、クリア後に仲間からのミッションリクエストがきたとき、その仲間がVRロビーにいないことがあるのはバグでいいんでしょうかね。時間経過でいなくなるんじゃなくて、最初からいない。ミッションリクエストはいくらでも来るし、クリアしても素材がもらえるだけなので特に問題はないのだけど。

まとめ

総合力が素晴らしいゲームなので、ストーリーやキャラのノリについていけるのなら、かなり楽しめると思います。ストーリーどうでもいいからオンラインやらせろとかいう人はやらない方がいいです。通信できるようになるまで1~2時間かかるので、それだけで相当苦痛でしょう。

やっぱり気軽なアクションゲームはいいですね。私好みのアクションに昔ながらの王道アニメの熱さを取り込むことで、とても高いモチベーションで完走することができました。発売日はちょうど空いてたので、朝から遊んでたのですが、勢いが止まらなくて翌日の午前中にクリアしてしまったほど。クリア時間は22時間ほど・・・!バカだ・・・!
発売直後にものすごい勢いで遊ぶのはいつものことなんですけど、流石にこのプレイ時間を殆どぶっ通したことはないですし、自分でも呆れます。でも、それだけ私が夢中になれたということなんですよ!
今のカプコンには、子ども向けに作ってるタイトルがなくなり、コアゲーマー層に向けた重いゲームばかりという印象があったので、こういったライトなタイトルが出されたことにちょっと安堵したり。間口の広いゲームは常に存在していてほしいです。

エクストルーパーズは私の大きな期待に応えてくれたため、大変に満足しています。期待に応えることって凄く難しいんですよね。クォリティの問題じゃなくて、予想してたのと違ったとか、そういうのもあるから。あとは武器とか敵にもっとバリエーションがあればー、長く遊べればーとか、オンラインの仕組みに課題が多いとか、凄く面白いのに非常にもったいない点が目立ちます。なので、続編お願いします。

趣味の近いロックマンファンならば、楽しめる人も多いと思うんですが、DASH3と関連付けたがる人が少しいるのが煙たい・・・いつまでネチネチ言うつもりなの。それを否定する文章も途中まで書いてたんですけど、気分が悪くなったのでヤメ。せっかく気持ちよく感想書いてきたのだから、その気持ちを台無しにしたくはないなと。楽しく生きる努力をした方がいいと思ってますので。

エクストルーパーズ自体は当分遊んでいくつもりですが、関連するTPS系アクションゲームとして新パルテナがよく持ち上げられるので、そっちも近いうちに遊びたいなぁと思っております。暫くは、大学での研究優先ですけどね。ハハハ・・・。

というわけで、私のギンギラ熱はまだ収まらないのよ!!
(これだけ感想書けばスタッフも喜ぶよね?)

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